夏休みには、子どもが普段できない特別な体験をするイベントがたくさんあります。

ただし、対象年齢が「小学生」というものがほとんどです。

娘は去年小学6年生だったので「これが最後のチャンス!」と、可能な限り体験すべくいろいろなイベントに参加しました。

夏休み前の今、その中でおすすめしたい体験を紹介します!

初回は、日本銀行大阪支店で行われた「親子で楽しむ にちぎん探険隊」という、お金と日銀の仕事を学ぶイベントです。

このイベントでは、今年7月に発行される新紙幣を一足早く見られるということで、旅行がてら大阪支店へ行って来ました。

警備上の理由から、入館の際に本人確認書類(パスポートや運転免許証など)の提示と金属探知機による検査があります。ちょっぴりドキドキでした。

教室風の部屋に案内され、日銀の役割を解説してもらいました。

簡単に言うと、【①お札の発行 ②物価の安定 ③金融システムの安定】です。

はるか昔に聞いたことがあるような…大人も勉強になりました。

それから「営業室」へ移動し、ロビーから、実際に業務を行っている窓口を見学しました。

次に、明治時代に建築された旧館の記念室や階段室、資料展示コーナーを回りました。

こちらは一部写真撮影可だったので、40億円(模擬紙幣)と記念撮影しました。

その後は広い講義室に移り、〈傷んだお札の引き換え基準〉や〈本物のお札の見分け方〉などをクイズや実践で楽しく学びました!

中でも意外だったのが、傷んだお札の行く末です。

本店ではシュレッダーで裁断くずにしてリサイクルしますが、大阪支店では一般ごみとして燃やしているそうです。

なんとなくもったいない気がします…

そして質問コーナーが始まり、娘も質問をしました。

Q.キャッシュレス化が進んでいますが、将来お札や硬貨はなくなりますか?

みなさんはどう思いますか?

この質問については、先日の北日本新聞の「日々アレコレ」という記事でも触れられていました。

記者の方は、現金自体がなくなっているかもしれない、と結ばれていました。

一方日銀の職員さんは「現金はなくならない」という回答でした。 
理由は「お年玉やおさい銭・ご祝儀などでお金のありがたさを、人はよく知っているから。また停電や災害などいざという時に現金は安心だから」とのことです。

お年玉やおさい銭はキャッシュレスの場合もありますが、ご祝儀や香典にバーコード決済とは、なんだか不似合いな気がします。

さらに先日、システム障害でキャッシュレス決済ができなくて、すごく困りました。

キャッシュレス化が進んでいても、紙幣の流通数は毎年増加しているそうで、私も現金はなくならないだろうと思います。

最後に新紙幣の秘密を教えてもらいました。

何と言っても、世界初の3Dホログラムがすごかったです。

角度を変えると、3Dの人物が回転するため、思わず「オーッ!」と声が出ちゃいました。

また、お札の数字を大きくし、いくらのお札か見分けやすくした「ユニバーサルデザイン」も実用的でいいなと思いました。

実際に新紙幣を入手したら、親子でじっくり観察したいです。

新紙幣について学んだ後、ついに新紙幣の登場です!

直接持てないようにか、3種類の新紙幣は硬いクリアホルダーに挟まれています。

残念!と思いきや、各紙幣の中央に小さい穴が空いていて、指で触ることができました。

参加者みんなのテンションが上がりました♪

無料のイベントなのに、紙幣の裁断くずを使用したペンやしおり、模擬紙幣、貯金箱キットなどのお土産もいただきました。

子ども向けのイベントのため、楽しく分かりやすい内容だったので、日本銀行が身近な存在に感じました。

富山支店がないのが残念ですが、近くでは金沢支店や新潟支店があり見学も可能なので、興味のある方は日本銀行のHPをご覧ください。