小倉百人一首競技かるたの日本一を決める1月の名人位・クイーン位決定戦で、第68期かるたクイーンとなった東京都の大学院生、井上菜穂さん(24)。5月12日には川瀬将義名人とのドリームマッチで勝利するなど活躍の場を広げています。富山市で生まれ幼少期を過ごした井上さんに、かるたの魅力や富山の思い出を語ってもらいました。

接戦も「運が味方」と前向きに

 ―山添百合さん(京都府)の4連覇を阻止し、新クイーンとなりました。初のクイーン位決定戦ということで、緊張感はありましたか? 

 「昨年まで2年続けて記録係をしていたので、この大会の雰囲気には触れていました。山添さんの試合も目の前で見ていたので事前にイメージトレーニングができ、頭が真っ白になることはなかったですね」

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