9月3日に県営富山球場で行われるプロ野球・日本海リーグの富山GRNサンダーバーズー石川戦は「北日本新聞社プレゼンツ webunプラススペシャルマッチ」。始球式は小中学生の公募から選ばれた2人が務める。㊦は高岡市の中学2年生、芹原沙來さんに始球式にかける思いを聞いた。
家族そろって球団ファン「姉の思いも背負い投球」
芹原沙來さん(志貴野中2)
「高岡市の“浅倉南”こと、うちの三女に投げさせてやってください!」。母の晃子さんは応募時、新体操部に所属しながら野球をこよなく愛する娘を、人気漫画「タッチ」のヒロインになぞらえてこうつづった。当選の電話が鳴ったのは、晃子さんが運転する車の中。ハンズフリーになっていたため、家族が一斉に知るところとなり、車中は「キャー」という大歓声に包まれた。当の本人は「まさか自分が選ばれるとは思わず、ドキドキしました」と振り返る。

父は元高校球児、姉は高校野球部のマネジャーという「野球大好き一家」に育った。中学1年の時の体育教諭が元サンダーバーズ選手の有澤渉さんだったこともあり、地元球団への愛は自然と育まれていった。部活動がない休日は、家族とボールパーク高岡に足を運ぶ。「何が起こるか分からないのが野球の魅力。応援を通して、みんなが一体となって盛り上がれるのも楽しいです」。特に生観戦は「ボールがバットやグラブに当たる音が響いて臨場感がある」と目を輝かせる。

そんな「バーズ女子」だけに、始球式では選手を間近で見られるのを楽しみにしている。推しは