9階建てビルに相当する高さ27メートルから水中に飛び込む「ハイダイビング」。その第一人者で国内唯一のプレーヤーである荒田恭兵さん(27)=高岡市出身=が7月、世界水泳選手権に日本勢として初めて出場した。成績は振るわなかったが、幼少期からの「目立ちたがり屋」は、競技の認知度を高めたことに手応えを感じ、新たな夢の実現にも意欲を見せている。

空中で姿勢を保ちながら回転するには、かなりの筋力を要する

 ハワイの王が勇気を見せるために、自ら崖に飛び込んだことが起源とされるハイダイビング。男子は27メートル、女子は20メートルの飛び込み台から水中に飛び込み、入水までの3秒間にひねりや回転を加えた技の難易度や完成度を競う。

初の世界戦は23人中20位

 荒田さんは7月に福岡市で開かれた世界水泳選手権に出場し、23人中20位で終えた。上位を占めたのは、

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