中庭を囲むシンプルモダンな空間に、季節の花や北欧インテリアがセンス良く配されたT邸。機能性にもこだわった暮らしやすい住まいには、ゆったりとした時間が流れ、豊かな心と家族の絆が育まれる。
オフホワイトの外壁に、窓枠のブラックや軒裏の木目を合わせ、洗練された雰囲気を醸すたたずまい。今年1月に完成したT邸では、30代のご夫婦と幼い二人のお子さんが暮らす。
1階は、中庭を中心に玄関とLDKをコの字型に配した間取り。中庭を介して東と南側からの陽光を取り込むため、LDKはどこに身を置いても明るく居心地が良い。
室内は、白とオークまたはオーク材を基調に、ブラックやグレーのアクセントをきかせたシンプルモダンな空間に仕上げた。間接照明やペンダントライトの柔らかな明かりが上品さをプラスする。
「物を飾る場所がたくさんあるのがいいですね」とご主人。マイホームでの生活が始まってから花を飾ることが好きになったそうで、ご主人が生けた季節の花やドライフラワーが彩りを添える。
また、随所に設けられた飾り棚や壁には、家族の写真やご夫婦が好きな絵、北欧インテリアなどをしつらえ、自分たちの色に染まったぬくもりあふれる空間に愛着が増す。
機能的で暮らしやすいのも特徴だ。1階全面と2階の廊下には床暖房を完備。寒い日も足元から体の芯までじんわりと温めてくれ、心が安らぐ。
収納力とスマートな家事動線は奥さまのお気に入り。ファミリークローゼットや6畳ある2階の納戸など、欲しいところに使い勝手の良い収納が豊富にあり、幼い子がいながらも室内はいつもすっきりと片付く。キッチン横のパントリー兼家事室にある勝手口はガレージとつながっており、買い物の重たい荷物を室内へすぐ運び込めるのもうれしい。
夏は中庭でプールを楽しんだり、天気の良い日は窓を開けて風を感じながら食事をしたりする。ゆったりと過ごす家族の時間はいつも笑顔でいっぱいだ。
この家で迎える初めての秋。一家は、中庭のイロハモミジがきれいに色づくのを心待ちにしている。
※まんまるは休刊するため、今回で最終回となります。