子育てが一段落したIさんご夫婦は、これからの人生を愛犬たちと健やかに楽しく暮らすために住み替えを決意。
「人と犬が無理なく自然に寄り添える家」をテーマに、家事動線にもとことんこだわった住み心地の良い住まいが誕生した。
富山市郊外の新興住宅地の一角。広いドッグランでボーダーコリーとプーチーが楽しそうに駆け回っている。清潔感のある真っ白な外観が印象的なI邸は、昨夏に完成。40代後半のご夫婦と大学生のお子さま2人、愛犬3匹が仲むつまじく暮らす。
子育てが落ち着き、今後の人生を考えた時、「愛犬たちと楽しく過ごしたい」「スーパーや公共交通が近い便利な土地に住みたい」という思いが生まれ、住み替えることを決めたそう。
室内はフレンチシックな雰囲気で、人も犬も過ごしやすい平屋の間取り。高いところで約5mある勾配天井が開放的なLDKは、旅行で訪れたドッグコテージをイメージした。
ダークブラウンの重厚な梁が空間に温かみをプラスする。家具や物を極力置かず、ミニマルな暮らしを心掛けているというご夫婦。フラットで広々とした空間は掃除もしやすく、犬たちも思い思いの場所でくつろぐ。
ナチュラルな雰囲気の木製キッチンは奥さまのお気に入り。料理好きの奥さまは「家にいる時は、キッチンにいることが多いですね」とほほ笑む。趣味の雑貨屋巡りで集めたインテリアや調理道具がセンス良く飾られ、正面のピクチャーウインドーから木々や空を望み、季節や天気の移ろいを感じながら気持ち良く料理ができる。
キッチンから一直線に家事室へ、玄関とパントリーをつないで買い物の荷物を室内へ運びやすくするなど、家事動線にもとことんこだわった。

一緒に暮らす息子さんや、進学で県外にいる娘さんも新しい住まいを気に入っている。「娘は『何年たっても飽きのこないすてきな家になったね』と言ってくれます。犬たちと山や川に出掛けても、帰ってくるのが楽しみになる家になり、とても満足しています」とご夫婦。Iさん一家は愛犬と共に、のびのびと充実した日々を送っている。