かんじきは雪の上を歩くため雪国で古くから使われている道具です。
普通の靴で雪上を歩くと沈み込んでしまいますが、かんじきを着けると、丸い輪っかで体重が分散されるため歩きやすくなるんです。

地域で着け方に違い

ハイクは、中澤さんの説明でかんじきを足に着けるところからスタートです。使う縄は麻縄でした。わら縄に比べて濡れても緩んだりしないのだとか。

地域でいろんな着け方があるそうです。今回は、一番簡単なやり方を中澤さんに教えてもらいました。
しっかり着けないと途中で外れてしまいます。みんな真剣な表情でしばっていました。

全員が無事、着け終わったところで出発です!
どれどれ、みんなうまく歩けているかな。

慣れればスムーズに

出発して林に入ると辺りはすっかり静かに。最初はぎくしゃく歩いていた参加者もスムーズに足を動かせるようになりました。

慣れてしまえば、かんじきが足に当たらずスムーズに歩けるようになります。

3月上旬とはいいえ、辺りは1メートル以上雪が残っていました。ただ、木の周りだけ丸く解けています。なぜでしょう。

「木の中は水が通っていて暖かいぶん、早く解けるんですよ」と中澤さん。雪解け水が流れる小川もあって春の気配が感じられました。

カモシカ発見!!

休憩ポイントでは、参加者の1人がカモシカを発見。指さす先には、1匹のカモシカがこちらを見ていました。参加者から「初めて見た!」「けっこう大きい!」と歓声が上がります。

別の場所では、ウサギの足跡も見つかり、みな興味津々です。
中澤さんが「うさぎはピョン、ピョン、パ、キツネはまっすぐ。足跡の様子で動物の種類が分かるんですよ」と説明してくれました。

ちょっとした坂はおしりで滑って降りたり、折れた枝をストック代わりに使ったりと、子どもたちは自然を満喫。

2時間後にはみな笑顔でゴールしました!