2020年の冬至は12月21日、もうすぐです。
前回は冬至の風習についてご紹介したので、今回はレシピです。

冬至では、かぼちゃの煮物などがよく食べられますが、丸ごと使ってグラタンにします。

かぼちゃは、抗酸化作用のあるビタミンが豊富です。たっぷり含まれているβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換され、髪や視力、粘膜、皮膚の健康を維持する働きがあります。ビタミンEは血管の収縮を促す神経伝達物質の生成を抑え、毛細血管を広げる働きがあり、血流の改善が期待できます。
風邪がはやる冬には、積極的にとりたい栄養素ばかりです。

またビタミンA、ビタミンEは油に溶けやすいため、油で炒めたり、ドレッシングをかけたり、油分と一緒に摂取すると栄養素をしっかりと吸収できます。今回のグラタンは、かぼちゃをお皿代わりにするので、栄養もまるごといただけます。小さめのかぼちゃを使い、3~4人でお召し上がりください。具を多くしてしまうとチーズが流れ出てしまうかもしれないので、気をつけてくださいね。

■栄養まるごと!かぼちゃグラタン

【材料】

  • かぼちゃ … 500g(小さめ1個)
  • 玉ねぎ … 80g
  • しめじ … 40g
  • 鶏肉 … 80g
  • 冷凍エビ … 50g
  • バター … 10g 
  • 薄力粉 … 9g(大さじ1) 
  • 牛乳 … 200ml
  • コンソメ(顆粒) … 1.5g(小さじ1/2) 
  • 塩 … 少々
  • 白コショウ … 少々 
  • ローリエ … 1枚 
  • とろけるチーズ … 40g
  • パセリ(粉) … 少々

【作り方】

  1. かぼちゃを電子レンジに600W3分~5分ほど加熱します。柔らかくなったところで、かぼちゃの上の部分を切ります。ワタと種をスプーンでくりぬきます。 もう一度電子レンジ600wで10分程度、竹串がすっと刺さるまで加熱します。
  2. 玉ねぎは縦1~2cm幅に切る。しめじは石づきを切り、ほぐします。鶏肉は一口大に切ります。エビは解凍し、水気を切ります。
  3. フライパンにバターを入れ、中火で鶏肉、エビ、玉ねぎ、しめじを炒め、塩・コショウします。
  4. 火加減を弱火にし、薄力粉を加え、具と混ぜ、なじませます。
  5. 牛乳を少しずつ加えながら、よく混ぜ、コンソメ、ローリエを入れます。水分が少し飛んだら火を止め、余熱で混ぜ、とろみをつけます。
  6. かぼちゃに5のグラタンを入れ、上からチーズをかけて、200度に熱したオーブンで焼きます。

【栄養成分】1個分

  • エネルギー:950kcal  
  • たんぱく質:44.2g 
  • 脂質:32.1g 
  • 炭水化物:121.0g  
  • カルシウム:385mg 
  • 鉄:4g 
  • ビタミンC:226mg

 

◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。