【登場人物】

 

毎度有難うござります。
とあるはちみつ屋の主でござります。

生意気盛りの息子達ですが、今回は、そんな息子達が飴を食べている姿を見て、ふと思い出した「良い子だった」頃の長男、ともピーのお話をお届け致します。

あれはともピーが保育園に通っていた頃の出来事でした。

その日は、ママにお菓子を買ってもらって子ども達はご機嫌。
 
ともピーもソフトキャンディーを買ってもらい、仕事から帰ってきた私の所へやってきて、開口一番、

ともピー「これ、かってもらった!ぱぱにも、いっこ、あげるねぇ。ぐししし。」

ってもう、目から汗が、鼻からは水が出そうな事言ってくれちゃって!

「ありがと~!じゃあこの仕事だけやって、後でゆっくり食べるね~。」
 
ともピー「うん。いいよ。ぼく、かわ、むいといてあげるからね。」

なんて言って、もう本当にすぐに食べられるようにしてくれました。
 
で、手を洗ったり、ちょっと書類に目を通したりなんてしてからですね。
 
いざ、いでよ、キャンディー!!って、食べようとしてみたんですがね。
 
 な  い  。

ないよ!ナイヨ!無いよ~!!

と も に も ら っ た キ ャ ン デ ィ ー が な い !!
 
年端もいかぬ我が息子が、自分の好物をくれたわけですから、これは何が何でも探し出さねばなりませぬ!!
 
とりあえず、夕食を作っていたママに、
 
「ここにあったキャンディーしらな~い??(;゚Д゚)アセアセ」

って聞いてみたところ、ママ上様のご回答がまた、ふるってましてねぇ。
 
「んぁ、捨てましたよ(゚Д゚)ハァ?」 (ぼそっ)

「だって、ほら、ずっとそこに置きっぱなしっていうかさ、もう、なんか落としちゃったとか、もう食べれない状況になってるのかと思って。それに料理作るスペースに置いておかれても作業の邪魔だし。第一、放っておいたのはアナタでしょ?すぐに食べてあげればいいのに、いつまでもおいておかれてもさぁ。もう、かわむいてキャンディーがむき出しの状態だったわけでしょ。こういう状態だと余計に、間違えてお鍋とかボウルとか乗せちゃったりすると、大変な事になったりするでしょ。なんてったって『ソフト』キャンディーなわけだから。だから…」(超早口)

 な に さ ら し と ん じ ゃ ~ ~ !!!

と思ったその瞬間、
 
ともピー「 ヴ わ あ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ~ ~ ~ ~ ん !!
 
も ぉ っ た ぁ い な ぁ い い ぃ ぃ ぃ !!」

と、ともピー大号泣!!

でも「もったいない」なんて偉いぞ!!あっぱれじゃ!!
 
突然の大泣きに、ままもアセったのでしょう、
 
まま「ああぁぁ、ごめんね、ごめんね~ オロオロ(゚ロ゚;))((;゚ロ゚)オロオロ。」
 
なんて言いながら大慌てで三角コーナーに捨ててあったキャンディーを拾い上げ、サラリと水洗いをし、必死の形相で私に言いました。
 
まま「はい、パパ、どうぞっ!!」
 
え !?

いや、ど、どうぞって…、コレ、10秒前まで、生ごみ(野菜の残)の中でしたね!?

これ…、ぱぱ…、たべてもイイんですかね!?

ま、その、死にはしないんだろうケド…。

野菜の残だけだったからまだ、ラッキーか…、いや、なんかおかしくないか?
 
って、 な ん だ 、 こ の 地 獄 の よ う な 展 開 … (汗)。

そんな事考えてるうちにも横ではともピー大号泣中。
 
ママは水洗いしたキャンディーを(素手で)差し出し、私をじっと見つめてます。
 
…。
…。
…。
 
クッ、い、いた、いただきまぁ~~す(泣)!!
 
ぱくっ

「うわぁ~おいしいなぁぁ!ありがと~!ぱぱ、ほっぺた、おちちゃいそ~。」
 
と、目を白黒させつつ言いましたが、ご想像通り味なぞわかるわけありません…。
 
が、捨て身の作戦が奏功し、どうにか、ともピーも泣きやんでくれました。

一方、ヨッチ君(当時3歳)は、騒ぎなど我関せず、自分のお菓子との戦いに没頭しておられました…。

まぁ、ね、どちらも食べ物を粗末にしてなさそうなのはよかったんですが…。
 
…ホント、子育てってサイコー!!   …ですよね(汗)!?