開放感あふれる大きな吹き抜けと、自然素材を用いた空間が居心地の良いO邸。家族が集うLDKの大きな窓からは四季折々の風景を望むことができ、一家はだんらんの時間を満喫している。
豊かな田園風景の中に建つO邸。「大きな木の木陰にに大きなテーブルを囲み、山々を眺める暮らし」をテーマに建てられたこの住まいで、30代の夫婦と3姉妹が暮らす。
大きな吹き抜けが印象的な1階のLDK。梁(はり)やスギの構造パネルなど、構造を現した勾配天井は、温かみと開放感あふれる。「ダイニングに腰掛けると、まさに大きな木に優しく守られている気分になります」とご主人は話す。
タモの無垢(むく)床や珪藻(けいそう)土の壁など、自然素材を多用した空間はすがすがしく、南側の大きな窓からは明るい光が差し込む。直射日光が当たらないよう、軒の出を大きくしたり、吹き抜けの2階部分にフリースペースを設けて反射光を取り込むようにするなど採光を考慮。LDKは柔らかな陽だまりに包まれ心地良く、いつも家族みんなが自然と集う。
キッチン横にはファミリークローゼット、背面には家事室というように、家事動線に配慮された間取りは奥様のお気に入り。「干せた洗濯物をハンガーのままファミリークローゼットに収納できるのが便利です」とほほ笑む。
O邸は、床下エアコンとフリースペースのエアコン計2台による全館空調を採用。家じゅう温度差がなく、また冷暖房の風が直接体に当たらないため快適に過ごせる。24時間稼働しても、光熱費があまりかからないという点も子育て世代にはうれしいポイントだ。
住み始めて一年が過ぎた。窓の外には田園風景や桜並木、その奥に後立山連峰の稜線と美しい景色が広がり、季節の移ろいを感じることができる。「窓からの風景を絵画のように楽しみ、富山の良さを実感しています」と県外出身のご主人。自然の中で過ごす家族の時間は、絆と豊かな心を育んでくれる。