中瀬智哉さん(13歳 中学校2年)
ショパン国際ピアノコンクール in ASIAアジア大会で3年連続含む4回の金賞を受賞。第7回ミラノ国際ジュニアピアノコンクールDカテゴリー(11、12歳)で最高位受賞など世界のコンクールで活躍している。両親と3人で暮らす。

父・淳哉さん

 

─小さいときの習い事は?

ピアノをちゃんと習い始めたのは4歳からです。体を動かすことも大好きなので、小学1年生から5年生頃まで水泳を続けて一通りは泳げるようになりました。英会話は、小学1年生の頃から今でも続けています。国際コンクールは申込書も全て英語なので、先生に手助けしてもらったりしています(笑)。

─いつその才能に気づきましたか?

飲み込みが速い方ではないので時間が掛かるのですが、自分が納得いくまでひたすら弾き続けています。ピアノの才能かどうかはわかりませんが、「よくそこまで」と親が思うくらい、努力を惜しまないその姿には感心します。

─息子のモチベーションを保つために心掛けていることは? 

私にできることは、ピアノを学ぶための環境を整えてあげる事だと思っています。上手くなりたいという本人の気持ちを大切にしてあげたい。人と比べないこと、そしてコンクールの前でも「やるだけやってダメならしょうがない」と余計なプレッシャーをかけないように心がけています。

─指導者はどう選びましたか?

ピアニストの牛田智大さんを教えていた金子勝子先生に6歳の頃から師事していました。智哉が牛田さんに憧れていて「牛田さんの先生に習いたい」と言ったのがきっかけです。現在は鈴木弘尚先生に師事しています。鈴木先生についても、先生の講座を聞いた智哉が「この先生に習いたい」と言ったのがきっかけで習うことになりました。

─落ち込んでいるときの接し方は?

小さい頃は落ち込むこともありましたが、今は驚くほど前向きなので、「失敗したらどうしよう」なんて想像もしないと思います(笑)。それだけの練習を積んでいる証拠だと思いますし、コンクールも楽しんでいるように見えるので、親としては安心して見守っています。

─息子に望むことは? 

これまでもいい出会いに恵まれてきましたし、今後もそうなれるように親としてもできる限りの努力しなければいけないと思っています。もしピアノを続けてくれるなら、聖地であるショパン国際ピアノコンクールに出る息子の姿を見てみたいというのは大きな夢ですね。