
これからの時代を生き抜くため、子どもたちにより強く求められているのが、発想力と行動力です。これらの力は、ゲームなどの仮想体験ではなく現実世界での具体的な経験によって育まれます。ではどのような経験をすればよいか。その一つが「家事」です。家事は、自ら考えて行動する意欲を育み、こうしたらどうなるだろうという探求心や、論理的な思考力を磨く効果も期待できます。また整理整頓の習慣を身に付けると、情報整理がうまく、学力も高くなると言われています。
家事シェアのポイントは「片付ける場所は分かりやすく、ワンアクションでモノの出し入れができる」「家事のプロセスを家族で共有する」こと。これらを踏まえて片付けやすい環境を整えておけば「タオルが汚れる→新しい物に交換→洗濯かごに入れる」「帰ってきたら荷物を片付ける→脱いだ服は洗濯かごに入れる」「食事が終わる→片付ける→テーブルを拭く」といった家事が、自分で考え自然とできるようになります。 するとお母さんの「部屋が片付かない」というストレスが軽減され、いつも笑顔で子どもと接することができ、家族間のコミュニケーションや思いやりも育まれます。
「賢い子にするには、どんな間取りがよいですか」とよく聞かれます。まずはリビングに本棚を置くといいですね。この時、子どもの本だけではなく大人の本も並べましょう。子どもが新しい事に興味を示し、親子の会話を引き出すきっかけになります。また、最近では中学・高校生でもリビング学習をする家庭が増えています。その際には集中を妨げるテレビのリモコンやDMは置かないようにしましょう。
子ども部屋については、天井までの高さの本棚を造ることをおすすめしています。中学、高校になれば本がものすごく増えますが、何がどこにあるのか一目瞭然で、引き出しを入れれば整理棚にもなり便利です。
机を部屋の入り口に向けて社長室のように置くと圧迫感がなく集中できるとも言われます。カーテンは、ブルーやグリーンなど心を落ちつかせる色を選び、観葉植物を置くのも効果的です。照明は、温かみのある色よりも作業効率の上がる昼白色がいいですね。