今回も前回に引き続き、成長には欠かせない、たんぱく質やカルシウムを手軽にとれるメニューをご紹介いたします。蒸し鶏です。

鶏肉の部位には、むね肉、もも肉、ささみ、レバー、手羽、ハツなど様々ありますが、主に使われるのは、むね肉、もも肉、ささみでしょう。

画像提供:PIXTA
  • もも肉
    たんぱく質、脂質、鉄が多く
    含まれています。また、柔らかい肉質で、好まれる部位です。
  • むね肉
    たんぱく質が多く、脂質は少ない
    のが特徴ですが、うま味成分のイノシン酸、抗酸化作用を持つアンセリンやカルノシンも多く含んでいます。もも肉よりも少し硬い部位になります。
  • ささみ
    むね肉の奥にある部位で、笹の葉の形に似ていることから、ささみと呼ばれています。もも肉、むね肉よりも脂質が少ない部位になります。加熱しすぎるとパサパサします。

部位により含まれている栄養素が少し違います。脂質を避けたい時などは部位や調理法に気を付けましょう。

■蒸し鶏

【材料】2人分

  • 鶏 むね肉 … 240g
  • 中華風調味料 … 4g
  • もやし … 100g
  • ブロッコリー … 60g
  • 塩 … 少々
  • こしょう … 少々
  • プチトマト … 6個
  • ポン酢 … 30g
  • 豆板醤 … 1g

【作り方】

  1. 鶏むね肉は水で洗い、余計な脂は取り除きます。均等な大きさに整え、フォークで数カ所穴をあけておきます。密封できるビニル袋に中華風調味料と一緒に入れ、よくもみ、冷蔵庫で1時間ほど置いておきます。
  2. ブロッコリーは小房にし、ゆでます。もやしは塩、こしょうをしシリコンスチーマーで600Wで1分程度蒸します。プチトマトはへたをとり洗います。
  3. 1の鶏むね肉をシリコンスチーマーに入れ、過熱します。600Wで5~8分程度。しっかり火が入ったら、食べやすい大きさにカットします。
    ※中まで火が入っているか確認してください。皮の部分は火が通りにくいです。鶏肉の量によっても、時間は変わります。
    ※たくさんの量を作る場合は、蒸し器、大きな耐熱容器、プライパンを使うと便利です。
  4. ポン酢に豆板醤を混ぜソースを作ります。
  5. 皿にもやし、ブロッコリー、鶏肉、プチトマトを盛りつけます。
  6. 最後のソースをかけます。

【栄養成分】1人分

  • エネルギー:193kcal
  • たんぱく質:32.1g
  • 脂質:3.4g
  • 炭水化物:8.4g
  • カルシウム:34mg
  • カリウム:713mg
  • 食物繊維:3.0g
  • ビタミンB 1:0.21mg
  • ビタミンB2 :0.23mg
  • ビタミンB6:0.93mg

 

◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。