忙しい時は、朝食になかなか手間をかけられません。
そんな時は具だくさんみそ汁やスープがあると1皿で主菜の1つになります。

具だくさんのルールとしては、野菜きのこ類海藻類合わせて3~4種類入れましょう。種類をそろえられない時は、たっぷりとした量(100g程度)を確保。また、野菜のほかに、体をつくるために必要なたんぱく質を加えましょう。

今回紹介する豆乳スープには、たんぱく質としてベーコン、大豆、豆乳が入っています。またエネルギー源となる糖質として、もち麦を加えており、食物繊維も取ることができます。

もち麦に多く含まれている「βグルカン」は、水溶性の食物繊維の一種です。水に溶けやすいのが特徴で、便を柔らかくし排泄する作用や、血糖値の急激な上昇を防ぐことができるとされています。また、腸内の環境を整える作用もあります。春のキャベツの柔らかさと甘さ、もち麦のもちもち、プチプチ感をぜひお試しください。

朝作る時間のない時は、前日に豆乳を入れる前まで煮ておき、食べるときに豆乳を入れて温めればすぐに食べられます。お米にもち麦を混ぜて炊く「もち麦ごはん」をスープに合わせもよいですね。

■もち麦入り豆乳スープ

 

【材料】4人分

  • もち麦 … 80g
  • ベーコン … 80g
  • キャベツ … 200g
  • 玉葱 … 200g
  • 人参 … 60g
  • 本しめじ … 80g
  • 大豆水煮 … 60g
  • 豆乳 … 400g
  • 水 … 200g
  • コンソメ … 6g
  • しょうゆ … 8g (大さじ1/2)
  • 食塩 … 3g (小さじ1/2)
  • 黒こしょう … 少々

【作り方】

  1. もち麦を炊きます。
  2. ベーコンと玉ねぎ、キャベツは角切り、にんじんはいちょう切り、しめじはいしづきをとりほぐします。ベーコンは食べやすい大きさに切ります。
  3. 鍋に油を熱し、ベーコン、玉ねぎ、にんじん、大豆水煮、キャベツの順に入れてしっかり炒めます。
  4. 3に水、コンソメを加えて弱火でにんじんが柔らかくなるまで煮ます。
  5. 4に豆乳を加えて温まったら塩、黒こしょう、しょうゆで調味して、すぐに火を止めます。※豆乳を入れてから火を入れすぎると豆乳とスープが分離します。
  6. もち麦が炊けたら、器に盛り、スープを入れます。

【栄養成分】1人分

  • エネルギー:283kcal
  • たんぱく質:11.2g
  • 脂質:13.6g
  • 炭水化物:31.7g
  • カルシウム:85mg
  • 鉄:2.2mg
  • 塩分:2.2g

 

◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。