富山市出身の前田大輔さん(25)らによるボーイズグループ「TAGRIGHT(タグライト)」が始動した。オーディション番組で注目を集めた前田さんと西山智樹さんの2人が、半年間にわたり新メンバーを探すドキュメンタリー番組の放映が始まり、最終メンバーが近く発表される予定だ。県主催の「Search Your Well-being~富山の挑戦者トークセッション~」で来県した前田さんに、新グループの目標や地元への思いを聞いた。(聞き手・浜松聖樹、撮影・南部スタジオ)
 

-アーティストを目指したきっかけは。

高校3年生の時に出会ったKポップです。BIGBANGやBTSに憧れ、オーディションを受け始めました。ダンススクールに通うようになり、そのつながりで韓国の芸能事務所で練習生をしていましたが、2年で契約終了となりました。日本のオーディション番組を見て、「日本にもかっこいいグループがいる」と思ってシフトチェンジしました。

-これまで何回くらいオーディションを受けましたか。

20ぐらいは受けたと思います。日本に帰ってきてからは、入りたいところを選んで受けていました。ボーカルが課題だと思ったので、制作会社のADやカラオケ店のバイトをしながらボイストレーニングをしていました。

-前田さんはアイドルグループ「timelesz(タイムレス)」の新メンバーを募集するオーディションで人気を集めましたが、地元の反応は。

地元の友達には何をしているかあまり言ってなかったので、めちゃめちゃ連絡が来て、応援のメッセージをもらいました。SNSのフォロワーも増え、人生が180度変わりました。

-諦めずに続けられたのはなぜですか。

「恩返しをしたい」という気持ちが原動力です。僕が夢を目指す中で、支えてくださる方が増えていきました。両親もそうですし、ダンスやボイトレの先生方もそうです。自分だけの夢ではなくなった感じがあります。恩返しするには、ちゃんとデビューするしかないと思いました。

 

-所属先をホリプロに決めた理由は。

大きな芸能事務所で、ゼロから自分たちでメンバー探してグループを結成するという話は聞いたことがなく、すごく楽しそうで魅力的だと思いました。頑張っている子たちを探し、その才能を埋もれさせずに世に出していくきっかけになればいいと思っています。

-自分でメンバーを探すのは、オーディションを受ける側とは逆の立場になりますね。

両方の気持ちが分かるので、お断りする

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