Bリーグ1部(B1)の富山グラウジーズは10月4日、アウェーで京都ハンナリーズとの2025-26シーズン開幕戦を迎える。プロ5シーズン目の新戦力、フォワードの宮本一樹は、富山ヘッドコーチ(HC)のダビー・ゴメスが滋賀レイクスを率いていた際、主力としてB2優勝に貢献した。戦術理解が浸透しており、富山でもシーズン序盤からの活躍が期待される。そのプレースタイル構築には、同期の八村阿蓮(富山市出身、現B2神戸)とライバルとして切磋琢磨してきたキャリアが不可欠だった。

姉は元バレーボール選手
身長196センチの宮本は、186センチの父がバスケットボール経験者、178センチの母はバレーボール経験者という家庭環境のもと、神奈川県で生まれ育った。3歳上の姉が取り組むバレーへの興味もあったが、小2時に友人に誘われてバスケの道を選んだ。姉の菜月は177センチの長身を武器に、デンソーエアリービーズやアランマーレ山形でプレーしている。山形では草島華穂(黒部市出身)とチームメイトになり、23年現役引退した。
中3時、全国中学校大会に出場したことをきっかけに、宮本は全国の有望選手が集まるキャンプなどに参加するようになった。地元の強豪、桐光学園高に進学し、3年須藤昂矢(現B1横浜BC)、2年植松義也(現B1大阪)らを擁するハイレベルな環境に身を置いている。1年時のインターハイでスタメン起用されるなど、早い段階から経験を積んだ。
U-16代表で阿蓮と共闘
宮本は1年時の秋に開催されたU-16アジア選手権(インドネシア)に、日本代表の一員として参加した。