富山県の射水署は8日、約900万円を振り込もうとした50代女性の特殊詐欺被害を未然に防いだ北陸銀行大門支店(富山市射水市大門)と職員2人に署長感謝状を贈った。
女性は8月22日午前11時40分ごろ来店し、窓口で約900万円の振り込みを依頼した。
応対した職員の玉井郁子さんと今井めぐみさんが目的を尋ねたところ、女性は「不動産のお金」と答えたが、振込先が暗号資産(仮想通貨)の業者だったことから特殊詐欺の可能性があると判断。女性は、交流サイト(SNS)で知り合った会ったこともない女性の税金未納分として振り込もうとしていたことが分かり、同署に通報して被害を食い止めた。
同署で感謝状贈呈式があり、浅野健一署長が2人と赤尾俊幸支店長をたたえた。玉井さんは「普段からチェックシートを使って注意していて良かった」、今井さんは「銀行はお客さんの資産を守ることも大事な仕事であり、改めて注意したい」と話した。