富山県高岡市伏木地区で今秋開かれる「ふしきのふ芸術祭」の一環で、地区の飲食店や商店など27店舗に12日から障害がある人の絵画が展示される。8日は商店主らが高岡商工会議所伏木支所に集まり、作品を選んだ。

 芸術祭は震災復興や共生社会の実現を目指し、地区の各種団体でつくる実行委員会が開く。絵画展示は「伏木まちなか美術館」と題し、地元の障害者アート支援工房ココペリで活動する作家の絵画を10月12日まで各店舗に飾る。動物や植物を題材にした約80点が寄せられた。商店主らは独創的な絵を見て回り、数点ずつ気に入った作品を選んだ。

 自動車の絵など3点を選んだヤマ自動車の山鉄也代表取締役(54)は「障害の有無に関係なく作品として素敵なものばかり」と語った。「SUNFACE T・K cafe」を営む岡本拓馬さん(29)と堀田結心さん(28)はブタや花などを描いた4点を選択。「個性的でかわいい。多くの人に見てもらえる場所に飾りたい」と話した。