富山県南砺市五箇山地方の特産カボチャ「五箇山ぼべら」の今季の初出荷に向け、農家6軒でつくる「五箇山ぼべら生産者部会」は3日、同市中畑のJAなんと平集荷場で選別作業をした。4日から出荷する。

 「ぼべら」はカボチャを意味する五箇山地方の方言。ラグビーボールのような形で、ほくほくした食感と濃厚な甘みが特徴。合掌造り家屋で使われた古いカヤを肥料として畑に敷く昔ながらの農法で育てる。

 今季は前年より約3割広い1・8ヘクタールで栽培。部会によると、夏の小雨と猛暑の影響で収量はやや落ち込む見込みだが、品質は平年並みで甘みも十分だという。

 3日は部会員やJA職員らが品質を確かめた。10月上旬までに2トン弱の出荷を見込む。富山、石川のイオン系列のスーパーで扱う。