9月1~3日に富山市八尾地域で開かれる「おわら風の盆」を前に、県民謡越中八尾おわら保存会諏訪町支部のメンバー12人が7日、同市婦中町下轡田の富山西総合病院で約7年ぶりにおわらを披露し、通院患者ら約60人を楽しませた。

 普段、踊りを見ることが出来ない利用者らに楽しんでもらおうと、同病院が企画した。

 メンバーは男踊りや四季踊り、豊年踊りを披露。三味線や胡弓(こきゅう)による哀調の音色と伸びやかな歌声が響く中、男女の踊り手が手先まで意識を行き渡らせた所作で聴衆を魅了した。

 同病院によると、2018年まで移転前の八尾総合病院で毎年開かれていた。移転やコロナ禍により、7年ぶりの開催となった。