砺波市徳万地区で3日、6年ぶりに獅子舞が披露された。近年は人手不足による中断と記念行事などに伴う復活を繰り返していた。18~40歳でつくる青年会11人の強い思いで再開し、勇ましい舞が地区に活気をもたらした。

 徳万地区の獅子舞は2019年に国道359号砺波東バイパスの開通記念で披露したのを最後に、新型コロナ禍もあり途絶えていた。今回は小中学生の頃に獅子取りとして参加していた青年会メンバーの意向で復活が決定。練習を5月から毎週行い、10月からは幅広い世代が加わって仕上げてきた。

 雨が時折降る中、同地区の十五社、五社の両神社と結婚の祝い事があった3戸で披露した。十五社神社では「平回し」「鎌」「御幣」といった8演目を勢いよく繰り広げ、地域住民らが久しぶりの獅子舞を喜びながら見入っていた。

 青年会の安念正晴会長(39)は「獅子舞ができてよかった。若者が楽しみながらより良い形で継続していき、地域の活性化にもつなげたい」と話した。