県民謡越中八尾おわら保存会の「おわら演技発表大会」が13日、富山市八尾町上新町の越中八尾観光会館で開かれ、若手を中心とした11町の担い手と地元の小中高生計238人が日頃の稽古の成果を披露した。
各町が順にステージに登場した。三味線や胡弓(こきゅう)による哀調の音色と伸びやかな歌声が響く中、男女の踊り手が手先まで意識を行き渡らせた所作を披露。客席から温かい拍手が起こった。
三味線を奏でた諏訪町の山田健登さん(26)は「今回の発表を起点として、課題を本番までに徐々に修正したい」と意気込み、9月初旬の「おわら風の盆」へ気持ちを新たにした。
後継者育成事業の一環。経験の浅い演技者の発表の場として毎年開いている。