立山町中心部で5月中旬から連日のようにニホンザルが出没している。約2カ月たった今も1~2頭が居着いているとみられ、あの手この手で追い払おうと努めてきた町職員は「これまでは中心部に出ても数日でいなくなった。こんなに長引くのは初めて」と疲弊ぎみだ。人とサルの思わぬ〝長期戦〟をリポートする。

目撃情報「ほぼ毎日」

目撃されたサル=5月20日午前7時半ごろ、立山町釜ケ渕小学校付近

 一連のサル騒動は5月20日、郊外の釜ケ渕小学校の正門付近への出没で始まった。その後、出没エリアは徐々に町中心部へと北上。榎、坂井沢、米沢、前沢、五百石などの住宅街などで出没し、立山中央小や雄山中学校の近くにも姿を現した。町に寄せられた目撃情報だけで50件以上に及ぶ。

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