県は27日、大阪・関西万博の会場に「寿司(すし)といえば、富山~ウェルビーイングな環境の体感~」と題した3日間限定の特設ブースを出展した。すし、自然、伝統工芸の3テーマのエリアを設置。すしの試食や大スクリーンの映像、職人の実演などを通し、富山の魅力を五感で伝える。

 万博テーマウイーク「健康とウェルビーイング」に合わせ、会場内のEXPOメッセ「WASSE」に出展した。すしエリアは、4面スクリーンの映像や立体音響で富山の自然を表した没入感ある空間に仕上げ、最新技術を活用したドリップが出にくい冷凍すしと地酒を提供した。

 自然エリアでは、立山連峰のパネルと、富山湾をイメージした映像を組み合わせ、高低差約4千メートルのダイナミックな地形を体感してもらう。伝統工芸エリアでは、高岡銅器や井波彫刻など6産地の工芸品を並べたほか、職人が実演した。

 オープニングセレモニーで新田八朗知事は「富山の自然が生み出す景観や海の幸、山の幸、伝統文化をすしとともに発信していきたい」とあいさつした。

 県とインド大使館共催の「富山・インドデー」も同日、会場内のインドパビリオンで開かれ、新田知事とシビ・ジョージ駐日インド大使らが出席してセレモニーが行われた。