富山県高岡市の二上山丘陵にある佛石寺(高岡市伏木一宮)で13日、能登半島地震で一部が壊れた仏舎利塔の修復工事が行われた。塔の最上部にあり、地震で落下した宝珠(直径50~60センチ、重さ約400キロ)をクレーンで置き直した。
佛石寺によると、仏舎利塔は花こう岩でできており、1964年に戦後の平和を願って建立された。2024年の能登半島地震の際、高さ20メートルの塔の最上部から宝珠が落下。宝珠は割れなかったが、ぶつかった土台部分の一部が欠けた。
寺は昨年春、山岡石材工業(同市福岡町下老子)に修復を依頼。工法などを検討し、今月9日から本格的な工事が始まった。信者から寄せられた浄財を修復費用に充てるという。
道前照一住職(52)は仏舎利塔は地域に長年親しまれてきたと言い、「一人でも多くの人に手を合わせ、平和を願ってもらいたい」と話した。
