富山県南砺市福野地域中心部で5月1、2日に行われる福野夜高祭に向け、祭りで繰り出される夜高行燈(あんどん)の制作が各町で大詰めを迎えている。23日夜にも作業に取り組んだ。

 祭りを受け継ぐ7町は、2月中旬から制作を開始。竹の骨組みに和紙を貼り、ろうで下絵を描く「ろう引き」をした後、赤や青、黄色などで彩る。

 特に練り回しや最終日の引き合い(けんか)で繰り出される高さ6・5メートルの大行燈は、各町とも制作に力が入る。

 今年の当番町、横町では、大小の計3基を作っている。若衆やOBら約10人が連日、横町会館に集まり、午後7時半ごろから同10時半ごろまで作業している。大行燈に飾り付ける大黒様をかたどった「だし」に、キクの文様を描いて華やかな雰囲気に仕上げている。

 若衆頭の西田芳暉さん(26)は「熱い思いを前面に出し、横町らしい堂々とした練り回しを見せたい」と意気込んでいる。