飲食店の店先でレトロな雰囲気を醸す食品サンプル。生産量日本一を誇る岐阜県郡上市にある「さんぷる工房」では、本物そっくりのサンプルを販売するほか、制作体験を楽しめます。

さんぷる工房の外観

富山市内から車で約2時間30分。編集室のSがサンプル作りを体験してきました。

併設の「レトロアート館」では「懐かしい」をテーマにした玩具や家電製品などを展示。ちょっと足を伸ばして、昭和の魅力に触れてみませんか?(情報は取材時の内容です)
 

奥が今回作った「コーヒー牛乳」

この日挑戦したのは、体験の中で1番人気という「こぼれた牛乳瓶のスマホスタンド」。 

最初に手順が記された「教科書」が渡された。表紙には「家庭科」と書かれ、昔の教科書のようなデザインだ。

サンプル作り体験で使用する材料。「こぼれた牛乳瓶のスマホスタンド」は高校生以上2,000円、小・中学生1,800円、小学生未満1,600円。レトロアート館入館料が含まれる。所要時間は30分ほど

隣の机では親子が音読している。まったり進められるのかと思ったら、「一度始めるとやり直しできません。しっかり読みましょう」との注意書きがあり、背筋が伸びる。

工程はシンプルで、牛乳瓶の中で2種類の液体を混ぜ、シートの上にこぼすだけ。徐々に固まり始めるので、思い切ってこぼすのがポイントだ。

------ここからはノンストップ!------

3種類の中から今回は「コーヒー牛乳」をセレクト。牛乳瓶に2種類の液体を入れる

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マドラーでよくかき混ぜる。液が温かくなったら次の手順に移るので、温度変化が分かるように瓶をしっかり握る

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瓶を倒してシート上に液をこぼし、スマホの支えとなる「パンの耳」を置く。瓶を倒すタイミングを迷っていたら「自分を信じて!」とスタッフが勇気づけてくれた

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完成!透明だった液体は固まるとコーヒー牛乳色になる。シートから外して出来上がり

完成品は「牛乳」のつやがとってもリアル。スマホを置くのを一瞬ためらってしまう出来栄えだ。
 

「レトロアート館」は昭和中期から平成にかけての懐かしいアイテムが所狭しと並ぶ。

「ちゃぶ台返し」の部屋では、ちゃぶ台の上の料理がこぼれる様子を食品サンプルで再現。臨場感あふれる写真を撮ることができる。

「ちゃぶ台返し」の部屋で昭和の家族になりきる大阪からのファミリー。ご飯やみそ汁がひっくり返る様子は食品サンプルで表現されている  
アルミ弁当箱や消しゴム付きの鉛筆キャップなど、昭和世代の心にグッとくるアイテムの数々
サンプルを使った雑貨も販売している。写真は全てマグネットで、手前から時計回りに「焼鮭 大」(1,100円)、「おにぎり」、「目玉焼き」(各660円)
 

撮影:南部スタジオ