高岡市民病院(福島亘院長)は、ガンマカメラとCTを組み合わせた最新の画像診断装置「Symbia Pro.specta X3」を県内の医療機関で初めて導入した。脳や心臓など全身を検査できるほか、画像がより鮮明になり、診断の精度が高まった。検査にかかる時間も短くなり、患者の体への負担軽減が期待できる。

 ガンマカメラは、放射性医薬品を投与した患者の体内を撮影し、放射線を検出し画像化することで、臓器の機能や炎症の有無などを調べる。

 最新装置はガンマカメラ画像とCT画像を一体化できるため、体のどこで炎症が起きているかがより明確になった。3月18日に導入し、すでに50件ほど検査を実施している。購入額は1億8150万円。

 同院の伏江良仁主任診療放射線技師(40)は「性能を最大限発揮して、患者の治療に貢献していきたい」と話した。