29日に小矢部市中心部で行われる「石動曳山(ひきやま)祭」は、2019年以来6年ぶりに全11基の花山車(はなやま)が一斉巡行する。石動曳山連盟(吉田常良会長)が13日、市民交流プラザで全体会議を開き、巡行計画を最終確認した。

 新型コロナウイルスや天候の影響、住民の不幸などの理由で花山車の参加を見送る町があったため、長い間11基そろっていなかった。

 今回は午後1時半に市民交流プラザ駐車場の「お祭り広場」に花山車が勢ぞろいする。その後、初の試みとして紺屋町、上新田町、中新田町、下新田町の4町が巡行式前におはやしを順に披露。同2時半に巡行を開始し、同7時半までに広場に戻ってライトアップする。一般向けの試乗体験などを行った後、同8時半ごろに終了する。

 吉田会長は「今年は各町のおはやしの違いを聞いてほしい。11基そろってやり遂げたい」と意気込んだ。

 祭りは愛宕神社の春季例祭で江戸後期から続くとされる。花山車は市指定有形民俗文化財となっている。