実家で片付けをしていると、大量のキーホルダーや缶バッジが出てきた。懐かしいなあと思って見ていると、「コスモ星丸」の缶バッジが…。覚えている人もいるかもしれないが、40年前に茨城県で開かれた「つくば万博」のキャラクターだ。大阪・関西万博が開催中のこの時期に星丸くんと再会したのも何かの縁。過去の紙面などでつくば万博について調べてみた。

コスモ星丸の缶バッジ。メルカリでは同じようなバッジが数百円程度で売れていた

 大阪市のホームページの「万博についての基礎知識」によると、万博は「BIE(博覧会国際事務局)」の承認のもと、国際博覧会条約に基づき開催される国際博覧会。日本で開催された国際博覧会は次の5つだ。

・日本万国博覧会(大阪万博、1970年)
・沖縄国際海洋博覧会(沖縄海洋博、1975年)
・国際科学技術博覧会(つくば博、1985年)
・国際花と緑の博覧会(花博、1990年、大阪府)
・2005年日本国際博覧会(愛・地球博、愛知県)

 ちなみに富山県小杉町(現・射水市)の太閤山ランドで1992年に開かれた「ジャパンエキスポ富山」は、通商産業省(現材の経済産業省)が1989年に制定した特定地方博覧会制度の第1号。

ジャパンエキスポ富山の開幕を伝える1992年7月11日の北日本新聞朝刊1面

 「地方の時代」を打ち出し、地方の主体性に基づく地方博覧会の開催を全国の持ち回り方式で推進した。2001年に山口県で開かれた「山口きらら博」まで、計12回にわたって開催された。

ゆっくり走るリニアモーターカー

 話をつくば万博に戻そう。

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