1930(昭和5)年3月6日午前、瞬く間に焼失した県庁。県政の拠点が突然消えたことで各方面に少なくない混乱をもたらしたことは想像に難くない。そんな中、3月12日付の富山新報(北日本新聞の前身の一つ)夕刊(11日発行)1面にこんな見出しが躍った。「廳舎再建を機會に 高岡移轉説を主張」。県庁を高岡に移転する!?
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1930(昭和5)年3月6日午前、瞬く間に焼失した県庁。県政の拠点が突然消えたことで各方面に少なくない混乱をもたらしたことは想像に難くない。そんな中、3月12日付の富山新報(北日本新聞の前身の一つ)夕刊(11日発行)1面にこんな見出しが躍った。「廳舎再建を機會に 高岡移轉説を主張」。県庁を高岡に移転する!?