伝統的な土蔵造りの町家や商店が並ぶ富山県高岡市の山町筋を舞台にした「山町筋のひなまつり」が22、23の両日開かれる。年代物をはじめ、豪華な段飾りや手作りの品など多彩なひな人形が一帯を彩る。21日は各所で準備が進められた。

 土蔵造りのある山町筋まちづくり協議会が、国の重要伝統的建造物群保存地区である山町筋の魅力を広めようと毎年開催。小馬出町、木舟町、守山町、御馬出町で住民所蔵のひな人形を飾る。

 中村漆器店(守山町)では明治、大正、昭和の御殿飾りや平成の手作り品など約30組を並べた。中村喜進社長は「見に来てもらい、まちの活性化に少しでも役立てばいい」と言う。

 元屋呉服店(木舟町)は古い帯を再利用した人形などを展示。中村克己店主は「日本の伝統文化に浸ってもらいたい」と話した。

 両日とも呈茶や箏の演奏会があり、組子細工の体験なども楽しめる。北日本新聞社共催。