コノコトでは北日本新聞パス会員の皆さんからレポーターを募り、県内外のお出かけ情報や子育てを通して感じたこと、趣味の話題などバラエティー豊かなレポートを投稿してもらっています。
第13期レポーターは11人が登録しています。2カ月に一度、北日本新聞越中座で「コノコトカフェ」を開き、互いの近況報告や情報交換を行っています。
本年度最後となるコノコトカフェが3月20日にあり、書家として活動するコノコトレポーターのごすけさんが講師を務めました。
ありがとうの反対の言葉って…?
ごすけさんは教室での指導のほか、イベントで自身の作品を出展しています。
今回のコノコトカフェは「楽っ書(らくっしょ)教室」と題し、4月からのレポーター希望の方も含め8人が筆ペンで遊び心ある文字を書いてみます。

まずはごすけさんからの質問からスタートしました。
今回書くのは「ありがとう」の5文字であることから、「ありがとうの反対語は?」との問い掛けです。
編集室のスタッフは「ごめんなさい」と思いましたが、正解は「当たり前」でした。レポーターのお子さんがすぐに言い当てました。
全てが当たり前だと感じていると、感謝の気持ちは持てないんですね。
筆の使い方でさまざまな表現
ごすけさんの教える書体は学校で習う書道の書き方や書き順と異なります。
見た目のイメージは利き手と反対の手で書いた文字に近いとのこと。
参加者のみなさんは、これまで経験してきた書道との違いを体感するため、筆ペンを立てて横に線を引きました。その後も縦線や細い線、丸、点などをしたためていきます。
力の入れ方や筆の角度によって、墨のかすれや線の幅が変化し、さまざまな表現が生まれていきました。
そして「ありがとう」の文字と、お地蔵さんのイラストを練習します。
「あ」は点や太さを変えた線を組み合わせることで味のある文字になっていきました。
ごすけさんのお手本を参考に、薄墨の筆ペンや粉末にしたパステルでお地蔵さんを描いていきます。
発想の自由さと多彩なアレンジ
実際に書いてみると、同じお地蔵さんのモチーフでも表情はさまざまです。
ひょうきんな顔をしていたり、ちょっぴり眠そうだったり。人生の悲哀を経験したようなお地蔵さんもいました。
実際にはがきに書いてみると、パステルを何重にも重ねて、迫力のある色使いの作品を完成させた方も。みなさんの発想の自由さやアレンジの多彩さに、スタッフは感心しきりでした。
それぞれ3~6枚の作品を仕上げ、おじいちゃんやおばあちゃんに宛てに書いたお子さんもいました。
今回の作品が手元に届いたら、きっとご家族はうれしいでしょうね。
ごすけさんがお手本に描いたお地蔵さんの優しい表情のように、みんながほっこりしたコノコトカフェでした。