富山県内の銭湯の入浴料金が3月から30円アップし、大人(12歳以上)が500円、中人(6歳以上12歳未満)が180円、小人(6歳未満)が100円となる。27日に県民会館で県生活衛生営業適正化審議会があり、燃料費の高騰などを理由に県に値上げを答申。2023年4月以来の引き上げで、県によると、中人と小人の値上げ幅は過去最高となる。
銭湯入浴料は、物価統制令に基づいて知事が指定する。昨年6月に県公衆浴場業生活衛生同業組合(中谷健太郎理事長)が燃料費の高騰や最低賃金の引き上げに伴う人件費の増加などを理由に、料金改定を要請していた。
同組合は県内に67軒ある銭湯のうち45軒が加盟しており、改定料金が適用される3月1日から値上げに踏み切る。中谷理事長は「心苦しいが、『まちの銭湯』を残すためにご理解いただきたい」と話した。
近隣県の大人の入浴料金は岐阜500円、石川と福井490円、新潟480円。スーパー銭湯は区分が異なり、自社で価格を決める。