富山県の南砺市民病院が、国際的な病院機能評価機構「JCI」(米国)の再認証を受けた。14日、清水幸裕院長が同病院で発表した。世界で最も厳しい審査とされ、全国の自治体病院では唯一となる。
同病院は、より質の高い医療提供体制をつくろうと、2021年12月に認証を受けた。3年ごとに審査があり、清水院長をリーダーとするプロジェクトチームを中心に、職員研修などを通じて現場への周知や改善を図ってきた。
再審査は昨年12月9~13日に、JCIの審査員3人が院内視察やオンラインで行った。患者の安全や医療の質に関して13分野で1200以上の項目があり、職員への聞き取りや現場での確認を通じてチェックした。各項目の点数が合格ラインに達したとして、昨年12月14日付で再認証した。
同病院は引き続き医療の質向上に取り組み、3年後の再々認証を目指す。清水院長は、前回より厳しい審査だったとし「世界最高レベルの医療安全や医療の質とは何か、身に染みた審査だった。さらに改善し、より質の高い医療を提供できるよう努力する」と述べた。
国内では30余りの病院が認証を得ている。