バレーボールSVリーグ女子のKUROBEアクアフェアリーズ富山に4シーズン在籍したリベロ・馬場ゆりかは2021年の退団後、欧州に活躍の場を移した。2024-25シーズンは、欧州で3チーム目のSCポツダム(ドイツ)に新加入している。10月2日にはブンデスリーガ女子1部の開幕戦に出場し、3-2での勝利に貢献した。「日本での私は、まったく有名ではありませんでした。そういう選手でも、ここドイツで評価を得ています」と、自信を深めている。

ズールで活躍していた馬場。ドイツで自らの価値を高めた=2023年

大学で元アクア・駒井と共闘

 「SPEED、安室奈美恵、MAXが好きでした。テレビの前で毎日歌い踊っていて、沖縄の芸能スクールに通いたいと親に頼んだこともあります」。兵庫県出身の馬場は、幼少時を振り返って笑う。小5の時、友人に誘われバレーチームの練習に参加すると、バレーの魅力に引き込まれた。中学はバレー強豪校に進み、3年時には都道府県対抗大会の兵庫県代表でキャプテンを務めている。

 実家の近くで高校女子バレーの近畿大会が開催された際、父に撮影をねだって強豪校の試合映像を研究した。

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