県内は25日午後、東部を中心に記録的な大雨に見舞われた。富山地方気象台によると、上市で午後2時5分までの1時間に146・5ミリの猛烈な雨を観測し、気象庁は県内で今年初となる「記録的短時間大雨情報」を発表。宇奈月では1時間に74・0ミリを観測した。上市、宇奈月ともに1時間当たりの降水量が統計開始から最大となった。

 県や同気象台は魚津、滑川、黒部、上市の4市町に避難指示相当の「土砂災害警戒情報」、立山町に大雨警報を出した。立山芦峅では1時間に56・0ミリの雨が降り、8月の観測史上最大となった。

 同気象台によると、暖かく湿った空気や日中の気温上昇の影響で大気の状態が不安定となり、雨雲が急速に発達したという。

 26日午後6時までの24時間降水量について、同気象台は東部60ミリ、西部50ミリと予想。地盤が緩んでいる所があり、少ない雨でも土砂災害の危険性が高まるとして、注意を呼びかけている。