第106回全国高校野球選手権が開幕し、2年連続18度目の出場となる県代表の富山商は、大会6日目(8月12日予定)の第2試合で東海大相模(神奈川)と対戦する。富山商の健闘を期待しつつ、県内43校・40チームが夢舞台を目指した富山大会(7月10~27日)を振り返る。
低反発バット導入の影響が随所に表れた。本塁打数は7本で前年の13本から半減。長打や連打が減って得点力がこれまでよりも明らかに低下した。1イニングに5点以上入るビッグイニングが減少し、勝敗が序盤で決してしまう試合も少なかった印象。コールドゲームは39試合中15試合で前年と同数だったが、準々決勝以降だと1試合のみ。二桁得点が記録された試合が9で前年より3減。延長戦は前年比3増の4試合だった。

打たせて取る投球で活路
象徴的だったのが富山北部と石動の快進撃だ。
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