ハンドボール男子の富山ドリームスは2月17日の日本リーグで強豪と引き分け、2023年11月の初勝利以来となる勝点をつかんだ。拠点とする氷見市は能登半島地震の被害が大きい。スポーツの力で明るい話題を届けたいという強い思いをプレーと結果で示してみせた。

円陣で気合いを入れる富山ドリームスの選手

 富山ドリームスは2月12日に氷見市ふれあいスポーツセンターで予定していた試合が震災の影響で4月に延期。同17日、砺波市の県西部体育センターでの安芸高田ワクナガクラブ(湧永製薬から改称)戦が震災後初めてのホームゲームになった。

過去優勝8度の格上相手

 ワクナガは過去8度の優勝を誇り、今季は6勝1分7敗で13クラブ中7位。初出場で1勝13敗、12位のドリームスにとって格上の存在であり、8月の対戦でも25―40で完敗していた。しかし、半年ぶりの再戦は大方の予想を覆す大接戦に。

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