とろみは熱いんです。飲食店検索サイトによると、ここ1年であんやチーズ、とろろといったトロッとした食材を使う飲食店が1.5倍に増えたそう。メインの肉や魚に絡むだしが効いたあんや濃厚なソースは、それ自体が主役。熱もあなたの心も逃しません。寒い冬はとろみでポカポカ乗り切りましょう。(情報は取材時の内容です)

中国料理 茂住(富山市)

卓上でジュワーッと仕上げ

 五目あんと200度の油で揚げたおこげが、別々の器で運ばれてくる。店員がおこげにあんをかけるとたちまち、ジュワーッという音とともに湯気が立ち上がる。卓上で「五目おこげ」が仕上がる様は、くぎ付け必至だ。

「五目おこげ」(2,200円) おこげは黒米を炊いて乾かしたものを揚げて作る。ファミリーやカップルに人気

 熱々のあんはしょうゆベースで、片栗粉でとろみをつける。たけのこやエビ、豚肉など9種類の具材とおこげに、あんが絡まって口当たりは滑らか。具材はどれも大きめで、ボリュームたっぷりなのがうれしい。オーナーの茂住正博さんは「オープン当初からあるメニュー。10年以上愛されています」と胸を張る。

他のとろみメニュー
「エビのチリソース」 (1,800円) 大ぶりのエビがとろみのあるチリソースをまとう。揚げたワンタンの皮が付く
オーナーの茂住正博さん 「中国料理のとろみは片栗粉で決まります」
 

ドリアリーボ(高岡市)

大きなハンバーグに濃厚チーズがとろり

 2023年で10周年を迎えたドリア専門店。定番から旬の食材を使った限定メニューまで、約20種類ものドリアを提供している。

「ベーコンとチェダーのハンバーグドリア」(M 1,320円) 分厚いハンバーグと大きなベーコンの組み合わせでボリューム満点。サイズはS、M、Lの3種類がある

 人気ナンバーワンメニューは「ベーコンとチェダーのハンバーグドリア」。ライスの上に大きなハンバーグやベーコン、チェダーチーズをトッピングして焼き上げる。ハンバーグに濃厚なチーズがとろりと絡み、トマトクリームソースの酸味とのバランスも抜群。口の中で溶け合って、幸せな気持ちになれる。

 しっとり軽やかな口当たりの自家製パウンドケーキもおすすめ。平日ランチタイム限定でドリアとセットにできるほか、テイクアウトもできる。

他のおすすめメニュー
「パウンドケーキ アイス添え」(495円) 少し洋酒を効かせた大人の味わい。ケーキの内容は不定期で変わる
オーナーの木町仁さん 「ワクワク感のある店づくりを心掛けています」
 

撮影:南部スタジオ