夏休みも終わりに近づいた頃、ずっと行きたいと思っていた高岡市美術館と高志の国文学館に娘と2人で行くことができました。高岡市美術館では「魔法の美術館」展が、高志の国文学館では「降矢なな原画展」が行われていました。どちらも9月の初めで終わりだったため、もう行けないかと思っていましたが、上手く予定が合い、終了間際に行くことができました。

「魔法の美術館」展は、体験型アート展だったので、3歳の娘でも楽しむことができました。最初は薄暗い雰囲気の会場に戸惑っていましたが、自分が動くことで変化が起き、それが作品になっていくことに次第に笑顔になっていきました。

それぞれの作品を楽しんでいましたが、特に熱中していたのは、箱の中に突然現れる的に目掛けてボールを当てるというもの。的に当たると爆発したように、色とりどりの粒が噴水のように舞い上がる仕掛けになっていました。

かごに入ったボールをもらってやるのですが、ボールがなくなると「まだやりたい」と言っては続け、時間にして30分以上も同じ場所にいました。学校が始まってからの平日ということもあり、あまり人がいなかったのでそんなことができましたが、大盛況の時は無理だったと思います。娘にとっては贅沢な楽しみ方ができました。

私自身は、日用品などをつなぎ合わせた立体作品で、それだけを見ると何だかわからないのに、光を当てると思いもよらない影が出来上がるという作品に感動しました。もっとじっくりゆっくり見たかったのですが、娘には難しかったようで、あまり興味を示さず、駆け足での観覧になってしまったのが残念でした。

娘にとっても、私にとっても、あまり体験したことのない内容だったので、いつもと違う感覚が刺激されて、とても楽しむことができました。

「降矢なな原画展」では、降矢さんの絵本の世界を存分に楽しむことができました。

私自身は原画展が好きで、子どもが生まれる前もよく見に行っていたので、とても楽しみにしていました。降矢さんの作品も、上の子が小さいときにいくつか読んだものもあり、馴染みある絵を原画で触れることができ、感慨深いものがありました。印刷では表現しきれない筆使いや色、コラージュなど、どれをとっても素晴らしかったです。

娘は難しいことはわかりませんが、その世界観を楽しんでいたようでした。会場は子どもも楽しめるように、いろんな工夫がされていて、足跡に反応したり、天井からぶらさがるキノコに興味を示したり、大きな電話にびっくりしたりしていました。そして、自由に見れるようになっていた降矢さんの作品集をめくっては「この絵と一緒!」と本の中の絵と原画を比べていました。お土産に缶バッジを貰いましたが、とても嬉しかったようで、帰ってから宝箱の中にしまっていました。

体を動かして遊ぶのも楽しいですが、たまにはゆったりとした時間を過ごすのもいいなと思いました。この企画展は2つとも終わっていますが、子どもも楽しめる展示会があったら、また参加したいと思います。

芸術の秋!さまざまなアートに触れる機会も大切にしたいものです。個人的には、10月7日から富山県美術館で行われる「金曜ロードショーとジブリ展」に行きたくてたまりません。