バイク乗りの個性が光る「サイドボックス」に、珍しい木製のデザインを施した家具職人がいる。イメージしたのは、世界的に有名なブランドのギターだった。日本一に輝いたこともある木工技術とバイクへの情熱が「唯一無二」の装飾品を生み出した。

木製のサイドボックスを取り付けた愛車を前にする林さん=高岡市木津

 バイク向けにオリジナルの木製サイドボックスを完成させたのは、高岡市木津の家具職人、林康之さん(49)だ。

 サイドボックスは、バイクで遠出をする際の荷物入れとして使われる。市販品はデザインが限られ、ツーリングが趣味の林さんは「木工の技術を生かして愛車をかっこよくしたい」と、昨年春から製作を始めた。

木目や黒とオレンジのグラデーションが美しいサイドボックス

 林さんは30年以上、家具作りに携わる。2014年には第53回日本クラフト展の最高賞を受賞し、技術が高く

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