5月30日は語呂合わせで「ご・み・ぜろ」の日。暮らしに欠かせない家庭用ごみ袋の販売価格は、富山県内の自治体で3倍近い差が出ている。「ごみ有料化」を実施しているかどうかが、ごみ袋の価格差に表れている格好だ。無料の自治体も有料化に向けて検討を始めている。

自治体によって異なるごみ袋の価格

 4月から新生活を始め、同じサイズ、同じ見た目のごみ袋が、自治体によって値段が異なるケースに素朴な疑問を持つ人もいるだろう。特に富山市近郊から県西部に移り、スーパーなどでごみ袋を買おうとすると、思わず「高っ」と驚くはずだ。

処理費用を袋に上乗せ

 「ごみ有料化」は一般的に、ごみ処理にかかる費用をごみ袋の製造費などに上乗せして販売することをさす。簡単に言えば、有料化している自治体のごみ袋は高く、無料の自治体は安い、ことになる。

 ごみの収集や焼却は共同で行った方がスケールメリットを生かせるため、射水市以外の自治体は近隣の市町村で広域圏事務組合をつくり、業務に当たっている。使用するごみ袋も共通化しているケースが多い。

事務組合名と構成市

・富山地区広域圏事務組合(富山市、滑川市、立山町、上市町、舟橋村)
・高岡地区広域圏事務組合(高岡市、氷見市、小矢部市)
・新川広域圏事務組合(魚津市、黒部市、入善町、朝日町)
・砺波広域圏事務組合(砺波市、南砺市)

 有料化している自治体は、県内15市町村のうち10市町。45リットル10枚入りのごみ袋は高岡市、氷見市、小矢部市が300円、射水市が300円、魚津市、黒部市、入善町、朝日町が180円。砺波市と南砺市は40リットル10枚入りがそれぞれ300円、200円となっている。

 一方、有料化せず、現在も無料となっているのが

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