オセロにすごろく、人生ゲーム…家族みんなでゲーム盤を囲み、ワイワイ盛り上がった記憶が皆さんにもあるのでは。全国的にも数少ないボードゲーム専門店「Engames」(エンゲームズ、富山市五福)の杉木貴文代表は、「ボードゲームは種類が豊富で、老若男女を問わず、誰でも、誰とでも楽しめる作品が見つかる。その場に応じてルールを柔軟に変えられるのも、デジタルゲームにはない魅力ですね」と話します。

ボードゲームの魅力を語る杉木さん=Engames

そこで、同店で扱う1400種類以上の作品の中から、子どもの年代別におすすめの5点をピックアップしてもらいました。

■幼児~小学校低学年向け
「くるりんパニック リターンズ」

プレイ人数2~6人、4840円

【ルール】電源を入れると回り出す空賊の飛行機。そのままだと、プレーヤーに配られたコインが飛行機にぶつかって落ちてしまいます。手元のペダルをタイミングよく押して飛行機を蹴散し、コインを最後まで守り抜いた人が勝ち!

タイミングよくペダルを押して、コインを守ろう!
【おすすめポイント】過去の作品のリバイバル。幼い子でもルールが簡単で分かりやすく、動きがあるので見ていて飽きません。

■小学校中学年以上向け①
「ミリメモリー」

プレイ人数1~6人、2420円

【ルール】 1万円札の縦幅は?単4電池の高さは?…普段目にしているモノの長さを思い出し、手元のカードで再現。誤差が最も小さかった人がポイントをゲットできます。

手元のカードで高さを再現
【おすすめポイント】普段の何気ない生活がクイズに。「あれ?どうだったっけ」と盛り上がること必至です。知識はあっても再現できるかどうかは別という点にも、一般的なクイズとは違った面白さがあります。

■小学校中学年以上向け②
「音速飯店」

プレイ人数2~6人、1320円

【ルール】ここは速さが自慢の町中華。「タン」「メン」「チャー」などの具材カードを、中華料理名を作るように中央のトレイに重ねていきます。スピード勝負で割り込みOK!いち早く手札がなくなった人が勝ちです。

手札を素早く出して料理名を作ります。この場合は「チャー!シュー!メン!」
【おすすめポイント】手札は読み上げながら出すのがルール。スピードを競うドキドキ感に加え、「タン!タン!メン!」「テン!シン!ハン!」などと声にする楽しさを味わえます。デザインも愛らしく、発売半年で人気商品になっています。

■中学生以上向け
「Canvas(キャンバス)」

プレイ人数1~5人、5500円

【ルール】プレーヤーは画家。透明なイラストカードを組み合わせ、展覧会に出品する絵を作ります。各審査員が提示する条件に合わせてカードを集めることができれば、ステキな絵が完成(=得点ゲット!)3枚の絵を作り上げた時点で、最も得点の高い人が最高の栄誉を手にします。

パーツだけが描かれたイラストカード(後列)を3枚重ね合わせ、1枚の絵(前列)を作ります
【おすすめポイント】1度に持てるカードは5枚まで。重視する条件は?組み合わせるタイミングは?戦略的なゲームの入門編としてピッタリです。カードは60枚、約20万通りの絵が作れます。デザインの美しさもあり、SNSでも注目を集めました。

■年齢不問!
「おばけキャッチ」

プレイ人数2~8人、2200円

【ルール】山札を1枚めくり、それに対応するコマを素早くキャッチします。札は大きく分けて次の2種類があります。
❶「色と形」が一致するコマがある
➡そのコマをキャッチ
:写真左「赤い椅子と緑の本」の札の場合
➡赤い椅子のコマを選ぶ
➋「色と形」が一致するコマがない
➡どの要素も含まないコマをキャッチ
:写真左から3番目「赤い本と緑のネズミ」の札の場合
➡白いおばけのコマを選ぶ

【おすすめポイント】反射神経が試されるゲーム。いったんルールを飲み込むと、大人より子どもの方が得意だったりします。コマは木製で、ぬくもりを感じられる点も魅力です。

 Engamesでは、約700種類のボードゲームで遊ぶこともできます(2時間で平日500円、休日1000円ほか)。杉木さんは「親子で来店される方もいらっしゃいます。ぜひ実際に体験して、その魅力に触れてみてください」と話しています。