理想とする球に完璧に近づけたい

―プロになって感じたことは何ですか?

自分の調子が良くても打たれることがあり、レベルの高さを感じました。実際はしんどいと感じることの方が多いです。プロとはそういう世界なんだと思います。

「プロの世界は、しんどいと感じることの方が多い」と語る石川投手

いいピッチングをしたときはうれしいですが、すぐに次の登板がやって来ます。喜ぶ気持ちを長引かせず、気持ちのムラをなくすことを心掛けています。

目標は、自分が理想とする球に完璧に近づけるようにすることです。東京ガスに所属していた頃は、こういうときは調子がいい、調子が悪いということをメモにして書いていました。

今はフォームを中心に、日々気が付いたことを携帯電話にメモしています。

親が意識すべき二つのこと

―県内で「石川歩ピッチャーズエリートアカデミー」を開くなど、子どもたちの指導に熱心に取り組んでいます。夢の実現に向けて頑張っている子どもたちと、応援している親たちにアドバイスをお願いします。

子どもたちの指導に取り組んでいるのは、プロ野球選手である自分に会うことで、子どもたちのモチベーションが上がればと期待するからです。純粋な心を持つ子どもたちに教えるのは楽しいです。

昨年12月の「石川歩ピッチャーズエリートアカデミー」でフォームを指導する

夢に向かって頑張るには、モチベーションを保つことが大切です。

目標を立てたら、そこにたどり着くにはどうすればいいのかを逆算し、小さな目標をいくつか立てて順にクリアしていくと、実現に近づくのではないでしょうか。

プロの選手は、みんな負けず嫌いです。親の皆さんは、モチベーションとハングリー精神、この二つを意識して応援するのがいいのではないでしょうか。

>>>【千葉ロッテ・石川歩投手インタビュー㊤】他人と一緒のことをしても、同じ成長しかできない

 

石川歩(いしかわ・あゆむ) 1988年、魚津市生まれ。滑川高、中部大、社会人チームの東京ガスを経て、2013年にドラフト1位で千葉ロッテに入団。プロ1年目の14年に10勝を挙げパ・リーグの新人王、16年には防御率2.16で最優秀防御率のタイトルを獲得した。右投げ右打ち。身長186㌢、体重80㌔。

 

 

 

 

 

 

 


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