夏の暑い環境下での運動や作業は、熱中症のリクスを高めます。体温調節の機能がうまくいかないこの時期、汗をかきやすくすること、血液量を増やすことが熱中症予防のポイントとなります。
それには運動後の牛乳、乳製品の摂取が有効です。
牛乳、乳製品にはアルブミンの原料である「乳タンパク質」が多く含まれているため、運動後に飲むことで、より効率的にアルブミンの量を増やすことができます。
アルブミンとは主に肝臓で作られるたんぱく質です。このアルブミンは浸透圧により、血管内に血液を引き込み血液を増やす作用があります。運動することで筋肉に負荷を与え、血液の中の水分を多くし、さらに牛乳や乳製品を取って血流を活発にすることで、体温調節のしやすい体に変化させていきます。
運動は少し息が弾むくらいの運動を1日15分から30分、週3から4回行うことが進められています。
ぜひ、真夏が来る前に1つ予防策を!
今回は牛乳の味が苦手という方にもおいしくいただける、ブルーベリーとヨーグルトを加えたスムージーをご紹介いたします。
■ブルーベリースムージー

写真提供:PIXTA
【材料】2人分
- 冷凍ブルーベリー[A] … 60g
- プレーンヨーグルト(無糖) … 120g
- 牛乳 … 200g
- 冷凍ブルーベリー[B] … 10g
【作り方】
- 冷凍ブルーベリー[A]とヨーグルト、牛乳をミキサーにかけます。
- コップに移し、冷凍ブルーベリー[B]を上にせます。
【栄養成分】1人分
- エネルギー:115kcal
- たんぱく質:5.7g
- 脂質:5.6g
- 炭水化物:12.2g
- カルシウム185mg
- カリウム:277mg
- 食物繊維:1.2g
- ビタミンB1:0.07mg
- ビタミンB2:0.24mg
- ビタミンB6:0.07mg
※牛乳・乳製品アレルギーの方はお控えください。
◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。
