黒部市出身の洋画家・富山芳男(とみやま・よしお)の作品展「富山芳男 存在を求めて」が黒部市美術館で開かれている。代表的な大作に加え、初公開の素描が数多く並ぶのが特徴だ。抽象画でありながら写実に近い表現の作品も含まれ、富山の創作の原点に触れられる貴重な機会となっている。

富山芳男が手がけた素描。多くが初公開となる=黒部市美術館
富山の作品が並ぶ会場

 黒部市美術館の収蔵品の中で最も多いのが富山の作品で、市の所蔵分と合わせると約300点に上る。中でも素描は長く同館に保管されてきたが、多くは今回が初めて公開された。

 展示では、妻・久子と生前に訪れた静岡県熱海市や、アトリエがあった埼玉県飯能市の風景を基にした作品が目を引く。

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