閉校を控えた富山県南砺市上平小学校で10日、プロの音楽家を招いた「あすなろコンサート」が開かれた。子どもたちが演奏に合わせて校歌を歌ったり、郷土民謡を踊ったりし、母校や古里への思いを再確認した。
上平小・平中学校は来年4月に統合し、義務教育学校・五箇山学舎となる。閉校を前に、へき地の学校にコンサートを届けるあすなろコンサートに応募した。
オーボエとクラリネット、ファゴットの奏者でつくる木管三重奏「ビューティースリー」(金沢市)が出演。上平小の児童45人と平中の生徒33人を前に、ハイドンやモーツァルトの曲、「里の秋」など日本の「秋メドレー」を披露した。
最後は優しい音色に合わせ、児童生徒が両校の校歌を合唱し、ささらを手に五箇山民謡「こきりこ」も輪踊りした。圓山央翔(ひろと)さん(平中2年)が「学校が変わっても最高の校歌を届けられるように頑張る」と感謝の言葉を述べ、児童3人が花束を手渡した。両校歌は校名の箇所を変えて引き継ぐ。