富山県の南砺市福光美術館で開催中の企画展「城端蒔絵(まきえ)450年 小原治五右衛門(じごえもん)と城端のあゆみ」に合わせ、蒔絵を体験するワークショップが28日、同館で開かれた。十六代小原治五右衛門さん(46)が県内外の参加者に魅力を伝えた。
午前と午後の部に計14人が参加した。小原さんの実演を見た後、黒塗りの皿に絵漆(えうるし)でモミジの絵を描いた。金や銀、赤など好みの色の金属粉をまき、思い思いに仕上げた。
小原さんは背景に地紋を入れるなどの工夫で「描いたものが生きる」などとアドバイスした。
氷見市幸町から娘と参加した桑折純子さんは「面白かった。筆で命を吹き込むという話も聞き、蒔絵について知ることができた」と話した。
10月19日は小原さんによるギャラリートークが開かれる。同展は10月26日まで。北日本新聞社共催。