日本語学校の富山国際学院は17日、富山県防災危機管理センターで災害時の対応を学ぶワークショップを開き、ネパールやミャンマー、スリランカなどからの留学生と聴講生計53人が避難所の設置方法や防災について理解を深めた。

 災害時に留学生にも避難所運営などの支援を担ってもらおうと同学院が企画。講師に災害支援に詳しい坂井公淳さん(長野)と渡嘉敷(とかしき)唯之さん(静岡)を招いた。

 ワークショップはグループに分かれて行い、カードを使って災害への備えを考えたほか、段ボールベッドや簡易トイレの組み立て、非常食のアルファ米の炊き出しに挑戦。説明書を読みながら、手際良く作業を進め、完成後にベッドやトイレに座って強度を確かめていた。

 段ボールベッドを組み立てたスリランカ出身のカヴィンドゥさん(23)は「説明書には絵があって分かりやすかった。災害時にはいろんな人と相談してできることをやりたい」と話した。